起源

瀧本ゼミとは、優れた経営コンサルタント・エンジェル投資家・そして教育者であった瀧本哲史先生が、京都大学を中心に京都で始め、その後東京大学を中心に東京にも設置した自主ゼミです。瀧本先生が大学生全体のレベル低下を嘆き、特に優秀な学生をあつめて小規模に教育しようと設立したのが始まりです。企業分析と政策分析の2つを教材に、リサーチ・意思決定・説得技術を磨き、将来、各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標としています。現在、京都大学を中心に京都瀧本ゼミ企業分析パート、東京大学を中心に東京瀧本ゼミ企業分析パートと政策パートがあります。

活動理念 ~MISSION STATEMENT~

瀧本ゼミは、ビジネスと社会問題へのリサーチを通し、質の高い議論の出来る場を提供します。また、よりよい意思決定の方法を身に付け、社会に影響を与えられる人材を輩出することを目指します。そして、同窓会組織を通じ、瀧本ゼミに所属する学生とそのOB同士を結ぶ人材プラットフォームの結成を目指します

以上のミッションの達成の為に、本ゼミ生は以下の価値観を持ち続けます。

  1. <Best Research> よくリサーチすること。
  2. <Critical Thinking> ものごとを批判的に捉え、自分の頭で考えること。
  3. <Adhere Performance> 成果にこだわること。
  4. <Bring into Action> 主体的なアクションをおこすこと。
  5. <Look Future> 過去ではなく未来を見つめ、自ら作り出すこと。
  6. <Make Story> 納得できるストーリーを作ること。
  7. <Find Insight> 「実は」を見つけること。

瀧本先生より

T-semi is by far the most influential organization.
T-semi alumni and alumnae, moreover, wield considerable power and influence.
T-semi is the organization that attracts, develops, excites, and retains
exceptional people, who are unsatisfied and insecure overachievers.
Only outliers can outperform.

Tetsufumi Takimoto

意思決定とは何か

意思決定とは何なのか、個々人には自身の経験に基づくぼんやりとした解釈があることでしょう。しかしここで、書籍の解釈を通して、今一度意思決定とは何なのかはっきりさせてみましょう。以下、「意思決定の理論と技法」(籠屋邦夫 ダイヤモンド社)を一部引用したものです。

意思決定とは、「やりなおしの効かない資源(人、物・設備、金、時間)の配分を実際行うことへのコミットメント」です。そして良い意思決定とは、良い結果をもたらす確率を最も高める意思決定、より詳しく言えば、「自分・団体の価値判断基準、未来に関する情報とその判断、資源の制約や団体が保有するスキルに照らして、最も良い結果が得られる確率を高める、納得性・論理性の高い意思決定」です。

そのような意思決定には3種類の本質的な悩みが伴います

  1. 不確実要素についての情報や判断:何を知っていて何を知らないのか。あるいは何がわかっていて何がわかっていないのか
  2. 選択肢・代替案:何ができるのか、どのようなオプションがあるのか
  3. 価値判断基準および複数の価値判断基準間のトレードオフ関係:何がしたいのか、どうなったら望ましいと思うのか、何が判断基準か

不確実性について

特筆すべきは意思決定における不確実性の認識です。不確実性について第一に認識すべきは、未来はすべて不確実であり、未来に関する絶対確実な情報に基づく意思決定などないということです。第二に認識すべきは、いま行うべき意思決定の結果に大きな影響を与えない不確実要素については、その検討に無用な時間をかけてはいけないということです。逆に、大きな影響を与える重要な不確実要素については、納得できるだけの情報収集努力を果たし、それを問題解決に役立つ形に整理し、その情報の質をできるだけ高めることが大切です。そのうえで、追加の収集努力で得られるであろう情報により、現状手持ちの情報をベースとした意思決定の内容が覆る可能性があるかを考え、可能性があるならばその情報収集に時間を使うべきなのです。

なぜ企業分析と政策分析なのか

本ゼミでは、意思決定が下される数多の活動の中でも、社会に与えるインパクトが大きく、そしてその意思決定の過程がダイナミックであるという理由から、ビジネス・投資と政策をメインテーマとして設定しています。

実際の企業活動や政治活動を見てみましょう。

企業は、顧客の属性や嗜好を分析して、タ ーゲットの選定を行い、そのニーズに適した商材やサービスを提供することで、利益を獲得します。一方、政党や政治家も、現実のパワーバランスや数的優位性を考慮して利益団体や有権者のニーズをくみ取り、それに即した政策を提供することで、票を獲得しています。個々の政策立案であっても、企業の業務改善であっても、現在起きている問題を構造化し、問題点を特定し、そこに何らかの解決策を与えるという点では全く同一のプロセスがとられています。このように、ビジネスと政治という、社会に大きな影響を与える2つの行為は、一見かけ離れているように見えていても、根底では同じ姿勢がとられており、そのノウハウは相互に応用可能であると言えます。

現状を分析し、自分なりの仮説に基づいて計画を立て、その計画を実行し、その結果を受けて仮説と計画を修正し、再び実行する。このサイクルは、私たちがこれから非情で過酷な現代社会を生き抜いていくために、あらゆる場面で必要とされます。ゼミ生が、ビジネスと政治という答えのない領域を前にして、各人なりの問題への取り組み方、不断に動き続ける現実へのアプローチの方法を確立する。それが当ゼミの活動目標です。

企業分析パートとは        活動概要